ホーム よくある質問


Q1.栽培中どのタイミングで電気分解をした水をイネに与えればよいですか?
.田植え直後から出穂期までの間で、圃場の水位を2cm~5cmに保つために給水が必要となった際、電極を介して給水を行って下さい。また水量や流速によって異なりますが、給水の回数は概ね4回~5回程度で1回1時間程度が目安です。特に田植え直後から中干しまでのひと月での電極を介した給水は最も重要です。下記の表をご参照下さい。
Q2.フィールドマイスターはどこに設置すればよいですか?
..基本的な設置場所は圃場に水が入る入口付近の用水路に設置して頂きます。
用水路に設置が難しい場合には、圃場の中に設置して電気分解作業を行って下さい。下記の図をご参照下さい。
Q3.圃場の大きさの上限はありますか?
.基本的にプール状になっている圃場では使用に問題はございません。
5反程度の圃場であれば倒伏軽減の効果は期待できます。但し、圃場の水位を2cmから5cmに保つ様に給水を行って頂く必要があるため、給水時間には多少の誤差が生じると考えられます。また、電極が設置された場所から何キロも離れた圃場への効果、かけ流しの圃場におけるフィールドマイスターの効果のほどは現在試験中です。
Q4.フィールドマイスターを使用することで食味は上がりますか?

.まず、大切なことは倒伏をさせずにイネを育てることだと考えますが、食味計測などで高得点を取得するためには、タンパク質を抑える事が最も重要な点のひとつであります。食味計でのタンパク質の算出方法は澱粉とタンパク質との相互比率で計算されますので、より多い澱粉のお米を作ることで、タンパク質の比率が必然的に下がり、結果として食味値は上がります。
通常、穂肥は出穂期30日前に行う事とされていますが、コシヒカリなどの倒伏し易い品種では出穂期の20日前の穂肥が最適とされています。この理由は従来の栽培では、コシヒカリに対して出穂期の30日前に穂肥を施してしまうと、出穂期の時期を判断する目測如何では、イネはまだ成長期にあり、第Ⅳ、第Ⅴ節間が更に伸びるなどして倒伏してしまうと考えられているからです。また逆に出穂期に近くなってからの穂肥は、今度はタンパク質自体が増加する傾向にあり、その結果、調節や判断が難しいとされてきました。 フィールドマイスターをご利用頂いている方の中には、このような生長特性を十分に理解され、栽培されることで、食味値を上げている方もいらっしゃいます。 下の表はフィールドマイスターを使用した場合と従来の栽培での各部位の長さを実験計画法に基づき計測したものです。

Q5.電源はフィールドマイスターに含まれていますか?
.発電機は価格には含まれておりません。お客さまの方でご用意頂くか、お近くの販売店にご相談下さい。発電機の定格電力は1200W以上を推奨しております。
Q6.チッソ施肥量の許容範囲は何キロまでですか。
.下記の表は、本田A、B、Cにおいて窒素施肥量と第Ⅳ節間長、第Ⅳ節間強度及び全長の関連性について実験を行った結果です。水槽実験に使用した化成肥料17-17-17を使って本田A、B、Cに、それぞれ一株あたりで元肥3.97グラム、4.76グラム、6.35グラムの施肥を行いました。水槽実験では、同一肥料を1株あたり2.7グラム施肥したことから、本田Cでの実験では、その2倍以上の肥料を施肥した事になります。(本田A、B、Cでは、水槽実験とは異なり、中干しを行いました。) 草丈については、倒伏の目安となる115センチメートル以上になる事はなく、また全長における第Ⅳ節間の占める割合も8%台、または、それ以下となって安定しています。第Ⅳ節間の強度ですが、本田Bが7.78Nで最も強度が増加した結果となりました。また着目すべき点は、本田Bの第Ⅳ節間長、全長においても一番短いことです。これによって、施肥量と第Ⅳ節間長、第Ⅳ節間強度、草丈には、相関関係がないことが明らかとなりました。 ちなみに、一反あたりのチッソ施肥量を換算すると、本田A:8.4kg、本田B:10.2kg、本田C:13.6kgとなります。(但し、これらのデータは積算温度、日照条件などの自然環境に影響しますので、あくまでも目安としてご参考下さい。)
登熟期/各実験場所における施肥量と第Ⅳ節間、全長の関係性